2013/04/11 Category : SESAME STREET ERNIE BATHROBE 1997 妻の調子はなかなか良くなりませんねぇ。グッタリしているので、今日もバスローブ姿のアーニーさんに応援してもらうことにします。 1997年のTYCO社製です。TYCO社の現在の名前はTYCO TOYS。全米第3位の玩具メーカーMattel, Incの1部門です。 この会社、なかなか渋い経歴なんです。創業はかなり古く、1926年にJohn Tyler氏とその家族によってニュージャージー州で設立されました。設立時の社名はMantua Metal Products。その名の通り金属加工業を営む会社です。 どうゆう経緯なのかはわかりませんが、創業4年目の1930年にHOスケールのダイキャスト製の鉄道模型を作り始めます。HOスケールというのは縮尺1/87.1の鉄道模型の規格なんだそうです。HOゲージとも言います。 鉄道模型については詳しくはないのですが、日本の愛好家はNゲージと言われる縮尺1/148から1/160という規格のモノが主流だそうですが、欧米ではHOゲージの愛好家が主流なんだそうです。 Mantula Metal Products社はこのHOゲージで成長していきました。 1950年代には後の社名となるTYCOというブランドで"redy-to-run"というHOゲージの鉄道模型キットを展開し、米国で最もHOゲージの模型を販売する会社に成長します。 1960年代に入ると鉄道模型だけではなくスロットカーセットの製造販売にも乗り出します。電気の走っているレールの上でレーシングカー模型を走らせるアレです。 1970年代に入ると知名度の上がったTYCOブランドを冠とした社名、TYCO Industriesに変更し、Sara Lee Corporationというコングロマリッドの傘下に入り成長を続けます。 1980年代に入るとラジコンカーの製造に参入。1989年にはView-Master/Ideal Groupを買収して多角化を図ります。 1990年代にはセサミストリートのアイテム製造に参入。TYCO Preschool社というところでChildren's Television Workshopからセサミストリートのライセンスを取得しています。 すごい会社ですね。金属加工業→HOゲージ鉄道模型製造業→スロットカーメーカー、ラジコンカー、セサミグッズ製造業という変わり身です。 このアーニーさんが製造された1997年は同社にとって悲しい年になります。Mattel社傘下で事業再編の波にもまれ、TYCO R/Cという部門でラジコンカーを製造、セサミストリートグッズ製造部門はMagna Doodle社と一緒にされ、後にFisher-Price部門となってしまいます。 つまり、このアーニーさんはTYCOブランドで作られた最後のプロダクトということになります。感慨深いですねぇ。 さて、昨日のエルモさんと2ショットを撮っておきましょう。エルモ好きの妻が少しでも元気になってもらえればなによりです。 TYCO1997 Tyco Preschool Inc,China ©2011-2015 GUMBYDREAM Created with flickr badge. http:// PR