2012/05/26 Category : BEAR New Mexico Bear 2010s まだまだアラモゴードで出会ったヴィンテージ・トイズの紹介は続きますが、ちょっと休憩で趣向を変えましょう。ニューメキシコ州のHistoric Old Mesillaの土産物屋からいらっしゃいました。「オッさんの旅日記」に書かせていただいた、ビリーザキッドが裁かれた街です。Old Mesillaは観光地化されている古い街で、多くのお土産物屋やアンティークショップ、アートショップなどが軒を連ねています。アンティークショップと言ってもアーリーアメリカン系、しかも開拓時代を彷彿とさせる系なので、ヴィンテージ・トイはありませんけどね。アメリカの街には"Old Town"と言って、昔の姿に近い街並みを維持している観光地があります。たいていはMesillaのように土産物屋などが集まってますね。オッさんたちもベタベタの土産物を探す時にはOld Townを見つけて(見つけるというか旅のナビゲーターである妻が下調べをしてくれてます)訪問します。Mesillaでもベタベタの土産物をたくさん買って、お決まりのご当地ベアさんを連れて帰ってきたわけです。胸にはニューメキシコ州の州旗が縫われています。同色なんで見にくいですかね…本物のニューメキシコ州の州旗はこちら。ニューメキシコのジアという部族がシンボルとしている太陽が描かれています。ニューメキシコのネイティブ・アメリカンの方々は太陽を神聖なシンボルとして見なしており、このシンボルは儀式用の壺やキャンプファイヤーの地面に描かれるそうです。中心から四方向に伸びる線は、「4は人生の周期の神聖な数」とされているからで、「4つの風」「4つの季節」「4つの方向」「4つの神聖な儀式」などの意味があるそうです。ネイティブ・アメリカンを尊重したシンボルですが、色使いの黄色と赤は、ブリュゴーニュ十字軍という、スペインの軍旗の色使いを使っています。この州旗はネイティブ・アメリカン時代からでもなく、スペイン時代からでもなく、メキシコ時代からでもなく、1920年にコンテストで選ばれた作品なんだそうです。近代の方が、その土地の歴史を尊重してデザインしたということですね。メキシコ国境に近く、近代において主権者がコロコロと変わったこの土地ならではということでしょう。ドライブしていると、この州旗はいたるところに掲げられています。地元の方もこの州旗を誇りにしているようにも見えました。このニューメキシコ・ベアさんは、全米各地のご当地ベアさんコーナーに収まることとなるでしょう。"Nice to meet you! Where are you from?"なんて挨拶するんでしょうね。 ©2011-2015 GUMBYDREAM Created with flickr badge. http:// PR