2013/01/16 Category : CALIFORNIA RAISINS Post Raisin Bran Set "Drummer" 1980s カルフォルニア州ポモナからいらっしゃったカルフォルニア・レーズンのドラマーさんです。今回のポモナはカルフォルニア・レーズンが大漁でした。1988年製で、POST社のRaisin Branというシリアル食品にオマケで付いてきたシリーズの1つです。このシリーズは全部で4体。今回の旅では2体の方が来日されました。あと2体は…例のごとくどこかでお会いすることでしょう。POST社は現在、NYSEに上場するPOST HOLDINGS, INC.という大会社です。同社は1895年にCharles William Post氏がPostum Cereal Companyというシリアル製造会社を起業したのが始まりで、同氏は朝食シリアルのパイオニアとも呼ばれています。ん?シリアルのパイオニアと言えばケロッグですよね?疑問に思ったのでちょいと調べてみました。 ケロッグの代名詞とも言われるコーン・フレークは、John Harvey Kelloggという医学博士が開発?したと言われています。この博士は健康オタクだったらしく、様々な健康医療器具の開発したりしており、ミシガン州Battle Creekというところで大規模なBattle Creek Sanitariumという療養所というか保養所というか医療施設というか、そんな施設も運営していました。この施設で誤って乾燥させてしまったオートミールを苦肉の策で患者に提供したところ好評となったそうで、これがコーン・フレークとなったという話があります。ケロッグ社はこの博士の弟であるWill Keith Kellogg氏が1897年にSanitas Food Companyという会社を立ち上げ、コーン・フレークが開発された後の1906年にBattle Creek Tasted Corn Flake Companyという会社に発展します。Kellogg Companyという名前になったのは後の1922年となります。 POST社の創設者であるPost氏はケロッグと無縁ではありません。Post氏は農機具のセールスや土地開発の仕事に従事していましたが、仕事のストレスから神経衰弱でたびたび倒れ、しばらく仕事を離れ、ヨーロッパなど効果的な治療法と出会うための旅に出ます。ヨーロッパから帰国後に、ケロッグ博士のSanitariumを訪れ、新たに起業するインスピレーションを受けたそうです。 Post氏がシリアル製造・販売を目的に会社を興したのが1895年。ケロッグ兄弟が食品会社を興したのが1897年。明らかにアイデアはケロッグ博士のSanitariumにあったのでしょうが、起業が早かったのはPost氏なんですね。では、シリアル製品の発売はどちらが早かったのでしょうか?Post氏の会社は起業後、Cereal Beverageつまりシリアル飲料を作っていたようです。朝食に出てくるようなシリアル食品の第一弾はGrape-Nutsという商品で1897年に発売されました。ケロッグ兄弟がWhole Grain Cerealsを開発したのも1897年前後と言いますから、商品化というところではどちらの会社がパイオニアなのか判別がつきにくいですね。 左が当時のケロッグ社のコーンフレークの宣伝、右が当時のPOST社のグレープ・ナッツの宣伝。1900年代初頭のものらしいです。POST社の変遷については次回にでもご紹介していきましょう。CALRABCHAINAAPPLAUSE™ ©2011-2015 GUMBYDREAM Created with flickr badge. http:// PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword