2013/05/29 Category : BEAR ARIZONA BEAR 2013 妻のコレクションよりサワロ・サボテン柄のアリゾナ・ベアさんです。フェニックス・スカイハーバー国際空港からいらっしゃいました。ちゃんと胸にはARIZONAの文字が入っています。オッさんと妻はアリゾナを度々訪れるので、我が家にはアリゾナ・ベアさんが三名となってしまいました。全てアリゾナ・ベアさんと呼んでしまうと見分けがつかないので、妻がそれぞれに名前を付けたようです。左手の黄色くてアリゾナ州旗がプリントされているベアさんが一番の古株ですので「アリゾナさん」。熊だとは思いますがオッさん密かに「アリクイみたいな顔をした熊みたいな奴」だと思っています。真ん中の小さい奴が「チビゾナさん」なかなかナイスなネーミングです。そして今回いらっしゃった赤い奴が「サワロさん」。オッさん的には「サワロブチンスキーさん」とか、もっとパンチのある名前の方が良いと思うんですけどね。今日の復習はフェニックス郊外で宿泊したHampton Inn。そうです、妻の絶賛するあのホテル・チェーンです。 その歴史は以外と浅いもので、30年前の1983年の設立となります。先日にご紹介したRamadaやHoliday Innというチェーンが1960年代から1970年代という米国のモータリゼーションの時代に展開を始めたという事と比べると、新参者といったところでしょうか。 と、言うのも、Hampton HotelはPromus Hotel Corporation傘下のHoliday Innの1部門として始まったからです。1952年に事業を開始したHoliday Innはチェーン展開とフランチャイズビジネスを展開して拡大し、様々なブランドのホテルも傘下に収めていました。更に健康食品やら何やらの多角化を猛烈にやっていたので、会社が肥大化している時期でもあったようです。 Hamptonというブランドで展開を始めた2年後に、Holiday Inns, Incはホテル事業だけではない多角経営企業なので会社名をHoliday Corporationと変えています。この時期がHoliday社の企業膨張のピークのような気がします。ホテル事業のブランドもHoliday Inn、harrah’s Entertainment、Embassy Suites Hotels、Crowne Plaza、Homewood Suites、Hamton Innといった顔ぶれ。すごいですね。 米国企業のありがちな展開はこの3年後の1988年に始まります。Holiday Corporationは英国を本拠地とするBass PLCというビール会社に売却されます。Bass社に売られちゃった事業の中には妻が大好きHamptonも入っていました。ここからはM&Aのしまくりの日々。 Bass傘下に入った2年後の1990年には旧Holiday Innブランド以外の事業部門を再びスピン・オフ、つまり分割してPromus Companies Incorpiratedという会社を作り、1995年にはその会社から更にホテル部門をスピン・オフしてPromus Hotel Corporationという会社を作ります。 親会社であったBassはInterContinentalブランドも買収。社名もSix Continents PLCと改め、Intercontinental Hotels Group(IHG)を展開しており、Holiday InnブランドもIHG傘下にいらっしゃいます。 一方、かつては同じグループであったHamptonの所属するPromus Hotel Corporationも、1997年にはDoubletree Corporationを買収したりして成長を見せますが、1999年にはHilton Hotels Corporationに37億ドルつまり3700億円ほどサクっと売られちゃいました。 ですからHamptonは現在、Hiltonグループということになるわけです。 Hamptonは30年の歴史の中で、Holiday Innによって生み出され、ビール会社の傘下に入り、かつての親のHoliday Innとは切り離され、さらにはHiltonに売られちゃうという数奇な運命をたどっているという事になりますが、お金のあるオーナーさんの傘下に入ったおかげでリノベーションとかできて、結局良いホテルになったんだからいいんじゃないでしょうかね。 ©2011-2015 GUMBYDREAM Created with flickr badge. http:// PR