2013/02/04 Category : SESAME STREET Oscar Piggy Bank 1970s GORHAM製のオスカーさんで、オッさんの調査によれば1978年のPiggy Bankシリーズ4種の中の1つとなります。1978年の貯金箱シリーズちゅうことですね。このシリーズはビッグ・バード、クッキー・モンスター、アーニー、そしてこのオスカーさんというラインナップになっております。さてさて、また集めなければならない物が増えてしまいました・・・。 陶器物というのは、その正体が何なのかを把握するまでには苦労するんです。PVCと違って、本体に刻印が無いケースが多いですし、刻印らしきものを見つけても字が潰れちゃって何がなんだかわかりません。今回のオスカーさんの底面には、幸運にもステッカーが残っていました。そこに書かれているのは”GORHAM”の文字。ヒントをいただいたので少し楽に調べる事ができました。 GORHAMというのは1831年にJabez Gorhamさんという銀職人さんが創業したThe Gorham Companyという会社がその起源です。初期の頃は銀食器を作るメーカーだったようです。同時期に設立されたGorham Silver社は装飾品を展開し1865年にはGorham Manufacturing Companyとしてシルバー・ジュエリー界での地位を築いていきます。現在でもマンハッタンの五番街とブロード・ウェイの2か所に、1884年に建てられたGorham Manufacturing Company Buildingという素敵なビルが残っているようです。 食器部門のThe Gorham Companyも、装飾部門のGorham Manufacturing Companyも1970年~1984年には大手工業系ホールディング・カンパニーのTextron, Incの傘下に入っていました。Textronは軍需関連産業の会社を支配下に置く会社ですから、ちょっと違和感ありますねぇ。大手の傘下に入った後、The Gorham Divisionとして活動する食器分門は、カルフォルニア州のFlintridge China Companyという陶磁器の製造会社を買収して、陶磁器の事業にも乗り出します。 このオスカーさんは1978年製ですから、GORHAMとして陶磁器事業を買収し、軌道に乗り始めた頃の物なのでしょう。ただし、ステッカーには”KOREA”の文字が・・・。きっとプロデュースはGORHAMで、韓国の製造メーカーに発注したんでしょうね。同じようなシリーズとして、1976年のセサミの置物シリーズもあります。こちらは全部で11種。我が家にはアーニー、バート、クッキーモンスターの3種の存在か確認されております。アーニーとクッキーモンスターについては以前にご紹介しましたね。オイオイ、バートもご紹介いたしましょう。 そんなGORHAMですが、1984年には完全に自社製造を止めてしまいます。1990年代には、1889年創業のLENOXという会社に事業とブランドが移ります。LENOX社のホームページを確認したところ、現在でもGORHAMブランドとして展開が続いていました。会社としては存続してませんが、ブランドとしてはしっかり残っていて良かったですね。 最後に、スーパーボウル、49ers残念でした。ギリギリまでモツれた良い試合でした。©Moppets Inc. 1971,1978FROM THE GIFT WORLD OF GORHAMMADE IN KOREA ©2011-2015 GUMBYDREAM Created with flickr badge. http:// PR